前立腺がん、多発性リンパ節転移、骨転移を有する68歳の全身PET/MR検査では、全身の病変が確認できます。
Clinical Examples
Comparison of PET/MR and PET/CT Scans of the Patient
より正確な病変の位置を提供する 左のCT検査(図A)では、両側の腸骨動脈付近の軟部組織の腫瘤は、密度が不均一です。仙骨は左側がやや骨密度が高くなっています。PET/CT検査(図B)では、放射性物質の取り込みにばらつきがあります。右側のMR検査(図C)によると、両側腸骨動脈付近の軟部組織と仙骨左側のDWI b1000(図E)に高信号の病変が認められます。図DはPET、図FはT2WI MRIとDWIのフュージョン画像で、ここからPSMAの発現が増加し、より正確な病巣の位置が把握できるようになったことがわかります。
前立腺がん、多発性リンパ節転移、骨転移を有する67歳の全身PET/MRスキャン
Comparison of PET/MR and PET/CT Scans of the Patient's Head
前立腺の異常信号は、左の周辺部に認められます。PET/MRでは、T2WI(図C)で低信号の結節が確認できます。DWI b1500 図 F は高信号、ADC 画像(図 G)は高信号、PET とDWI b1500のフュージョン画像(図 H)は高い集積が認められ ます。また、左恥骨結合の局所的な骨信号に異常が認められます。DWIでは高信号、ADC画像では低信号となり、PSMAの発現が高くなります。しかし、PET/CT(図B)では、上記病変部のPSMAの発現が高いだけで、顕著な密度変化は認められません。